朝の空気が澄んでいた。
昨日見た山の稜線が忘れられず、今朝は里山へとペダルを向けた。
まず立ち寄ったのは、ご近所の小さなベーカリー。
扉を開けた瞬間に広がる小麦の香りが心を揺らす。
気になったパンの形を尋ねると、それはかつて王族が食していたクラウン——王冠を模したものだという。
パンひとつに秘められた物語を聞き、手に取った瞬間から、今日のサイクリングが少し特別なものになる予感がした。
辿り着いたのはファームパークの広場。
大きな木の下でパンをかじりながら、稜線を見上げる。
海沿いの景色とは違う、山に抱かれる静けさ。
小川のせせらぎに耳を澄ませば、子どもたちの笑い声が遠くに混じり、時間の流れを忘れてしまいそうになる。
——こうして始まる朝は、1日を豊かにしてくれる。
みんなはどんな朝活をしていますか?
📍 Boulangerie mugiboshi
前原中学校のそばにあるパン屋。
小麦から丁寧に作られるパンはどれも滋味深い。
王冠パン、塩パン、レーズンがぎっしり詰まったぶどうパン。
なかでも塩パンは糸島の名品と呼ぶにふさわしく、信頼に値する味だった。
ノルバイ糸島のサイクリングツアーは、かわいい電動アシスト自転車で誰でも気軽に参加できる。
地元ガイドとともに、海も山も、そしてパン屋やカフェの物語も訪ねる時間——。
📩ご予約は下記リンクから。