旅には、行き先よりも、戻りたくなくなる場所が必要だと思う。
たとえば、糸島のようなところ。
福岡市の西、空港や博多駅、天神からも一本で着く。
けれどその先——海も、山も、カフェも雑貨屋も、駅からは少し遠い。
いわば「二次アクセスの不便さ」こそが、
この街を“オーバーツーリズム”にせず、“旅の余白”にしているのかもしれない。
だけど、風に導かれれば、景色はひとつずつ開いていく。
ガイドとともに、自転車で回る「ノルバイ糸島」は、そんな旅だ。
電動アシスト付きの自転車に、ヘルメットと保険がセットになっていて、
案内するのは、糸島を愛する地元ガイド。
おすすめのグルメやスイーツから、人気のパン屋、雑貨屋の小さな扉の向こうまで。
その日、その人、その瞬間に合わせた“物語のコース”が走り出す。
参加者の多くが、ゴールの近くでこう言う。
「なんだか、帰りたくないな」
その言葉は、旅の満足じゃなく、名残惜しさのように胸に残る。
風と、風景と、人と。
“また来たい”じゃなく、“まだいたい”と思わせてくれる数少ない時間。
金・土曜は半日コース、日曜と祝日はゆったり全日コース。
7月・8月の予約もスタートしました。
学割もあります。福岡の方も、旅の予定がまだの方も、
風を旅する準備を——。
詳しくは下記から